なぜこんなことをしているのか、自分でもよくわからない行動を選択したことがないだろうか。またどうしても足が向いてしまう場所があったり、無性に会いたくなったり電話したくなる人物がいるというケースもあるだろう。こう言われて思い当たる節があっても今の時点でうまく説明がつかないようなら、その行為は、ひょっとすると未来の自分に導かれているのかもしれない……!?
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■未来が過去に影響を及ぼす“逆因果”とは
“量子もつれ”の状態にある2つの量子は、たとえ物理的に引き離したとしてもいわば運命共同体のように分かちがたく結びついた存在であることが、実験からも証明されている。また引き離された距離がたとえ北極と南極ほど離れていても、あるいは宇宙の端から端までであったにせよ量子論的には2つの量子は一心同体の振る舞いを見せるはずなのだ。例えばもし宇宙の端から端まで離れていたとした場合、一心同体の振る舞いを見せるためには2つの量子の間のコミュニケーションは光の速さを優に越えていることになる。したがって量子論はまさに時空をも超えた理論ということになるのである。
そして単に時空を超えているだけでは済まされなくなっているようだ。なんと時間が過去へ向かって流れているケースも考えられるというから驚きだ。時間は前に進むだけでなく“巻き戻って”いる場合もあるということになる。
この驚くべき理論は逆因果(retrocausiality)と呼ばれており、その名の通り時間を逆回しにした因果関係のことである。通常、発生したある現象は因果関係のある過去の何らかの出来事が原因になっていると考えるが、逆因果とはこの逆で、今起こっている出来事は未来の現象の影響を受けているとする考え方である。つまり原因は過去にあるのではなく未来にあるというわけである。
米・チャップマン大学のマシュー・ライファー氏と、カナダ・理論物理学ペリメーター研究所のマシュー・ピュージー氏の2人の研究者が現在、この逆因果についての研究に本腰を入れて取り組み始めている。
「現在、物理学者と哲学者の少数のグループがこの逆因果について、研究すべき価値があると考えています」とマシュー・ライファー氏は科学系オンラインジャーナル「Phys.org」に話している。
逆因果はあくまでも思考実験の上で登場した仮説理論なのだが、今やアカデミズムに属するサイエンティストが本気で研究対象に選んでいるのである。はたして本当に未来が過去に影響を及ぼしているケースがあるのだろうか。
■「時間が未来だけに向かっているという証明はできない」
逆因果を研究するにあたってライファー氏とピュージー氏がそのよりどころとしているのが、ベルの不等式(Bell's Theorem)である。
ベルの不等式は、1964年にアイルランドの物理学者、ジョン・ベル博士が提唱した数式で、ざっくりと言ってしまえば何か不可解な現象について、それが一般的な物理法則の中での例外的な出来事なのか、それとも量子論を持ち出さないと説明できない現象なのかを見分けるための数式である。つまりこの数式に収まる範囲内であれば一般的な物理学で説明できる現象であり、この数式を超える結果になってしまう現象は量子論に属するものになるというわけだ。具体的にはその現象が“量子的重ね合わせ”の状態であったのかどうか、“光速を超える速度”を伴っているのかどうかなどを見極めることである。
ライファー氏とピュージー氏はこのベルの不等式を空間から時間に置き換えて適用させた結果、時間が未来だけに向かって流れているという証明はできないと結論づけたのだ。つまり、逆因果の現象が存在する可能性があるということと、量子もつれの状態にある2つの量子は時間を遡るかたちでも影響を及ぼしあっているということである。ということはまさに一心同体の2つの量子は未来であれ過去であれ時空を超えて結びついていることになる。
「逆因果の研究が価値のあるものだと考えている理由は、一般的な物理学で量子論の解釈を試みるという、ベルの不等式を含む多くのノーゴー定理(no-go theorem)にあります。これらはつまり標準理論的な解釈ではつじつまが合わないという特徴を持っています。したがって、唯一の選択肢は一般的な物理学を放棄するか、標準理論のフレームワークから脱却することだと思われるのです」(マシュー・ライファー氏)
しかしながら逆因果はまだ多くの科学者が完全には受け入れてはおらず、この2人にしたところで逆因果が正しいのかどうかは今後の自分たち次第であることを認めている。
「私の知る限り、物理原則全体をカバーし、なおかつこの逆因果を取り入れた量子論的解釈はありません。逆因果は現時点では説明のためのアイディアなので、他の物理学者が懐疑的であるのは当然であり、ゆえに我々には逆因果を具体的な理論にする責任があります」(マシュー・ライファー氏)
ともあれ、今起きている現象の原因が過去にあるのあるのではなく未来に導かれたものであると考えてみるのは、思考のパラダイムシフトをもたらすものになるだろう。ひょっとするとあまり理由がわからずにしてしまう行為は未来の自分の“おぼしめし”なのかもしれない!?
(文=仲田しんじ)
※イメージ画像:thinkstockより引用。
(出典 news.nicovideo.jp)
<このニュースへのネットの反応>
この研究が時間の矢のパラドクスを解決してくれることを期待
ギャクインガオホー
未来が過去に影響を与えるのはガチ
科学の素晴らしいところはこういう一見突飛なアイデアもきちんと証明しようと努力するところ。それがオカルトとの決定的な違いだね。
タイトルの「ガチ」って何を意味しているんだ?
一見一方向にしか影響を及ぼさないように見える時間軸も実は過去と未来が相互的に干渉しあっているのかもね
量子もつれが空間だけでなく時間的に離れていても働くと、するとある時点から異なる時点に対し直接的に影響を与えられるってことよね
量子論の可能性をオカルト+
運命の赤い糸的な?
つまり未来は自分でつかみとれるって話?わけわからん笑
みえんだろうか。いや違うな。良うわからん
これを高次元から観察すると、友達と一緒に行くために自転車から電車に切り替えたということがあたかも未来から過去を変えたように
その結果、片方は無事に店につき、もう片方は電車に乗ったためにテロに巻き込まれて*だ。
例えばある世界線では一人で買い物に行こうと自転車で店に向かい、またある世界線では急遽友達と行くことになって電車を使う。
興味深い。俗物的な言い方をすると運命とかそういうやつか。
因果律さえ「客観的」に証明されてないのに、何をこいてんのか。
「実験からも証明されている」ソースは無い
誰か三行で頼む。
ただ一部のオカルトでは「予知夢」やら「虫の知らせ」など未来を近くするような話しはあるね
人間が、時間の流れを逆しまにとらえる感覚がなければ、結局の所理論だけで終わる類の話にみえるが
時間が物理的に繋がっているなら無い話ではないな。人類が時間軸方向に加速度与える術を持たないだけで
『量子宇宙観測機』てSF小説を思い出した
世界線の立場は
世界を包む逆因果の円環かな?
猫耳
物理学?はロマンがあるね、与太話なのか与太話のような真実なのか何とも言えず面白い
なにこれヤバイ
SCPか。
もうワケがワカメ過ぎて量子論って哲学とか宗教の一種じゃないかな?って思えてくる
ゆ め り あ
ゆーて、時間が歪むのは光速で動いてるような物体の話や。光速より早いものはないから、それより早くなるには時間が遅くなるしかない
ノーコメントしちゃいます。
その心臓、貰い受ける!「刺し穿つ死棘の槍」!
俺が日曜に昼間で寝てしまうのもこのせいだったのか。おのれ未来
突然、知性が飛躍して奇妙な行動をとり始めたり、先端恐怖症になった学者がいないか要確認だな。
物理事象ではそうなのかな?あくまで可能性の話なのか?それを言っては、未来が帰結してるなら生きる必要ないだろ。
量子力学はホント深淵だな……
知らないうちにパチンコ屋へ・・・過去よ!!頼む過去よぉおおおお
面白い
単に「金が無いから買うの止める」ってだけの話
ヒント:ガイエスブルグ要塞
つまりはゲッター線のなせる業
タイムテレビ実現の可能性が微レ存
あれ?ってことは量子の状態を観測し映像化することのできる装置ができれば過去や未来を見れるってことか
ああ、そうか、二つの量子が時間軸方向に離れていれば時を遡ることもできるのか。まった量子物理学はわけわからん方へ発展するなあ
ん?魔球スローボールの事か?
そもそも道がひとつではないというのは無視かな?
俺は 誰なんだ と思う時があるがあれか。
何にでも終わりと始まりがあるのだから、進む方向は直線ではなく螺旋。形を変えて物事は繰り返す
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