GIZMODO

Image: Gizmodo US

みんな違って、みんないい!

昔はスマホ市場が今とは違っていて、iOSとAndroidの端末は遠くからでも見分けがつくほどでした。今では、大変わかりづらくなってしまい、これら2つの巨大陣営同士がお互いたくさんの機能やアイデアを貸し借りし合っているような状況です。とはいうものの、まだかろうじで両者異なる点は残っています。かろうじでね...。

これらの2つのプラットフォームのパクリ合戦の歴史を事細かく紐解いて...なんてことはしませんが、予備知識としてサクッといくつか紹介しておきましょう。

まずiOSは最近、長年手を出してこなかった「戻る」ボタン的な機能を追加しましたよね。Androidのそれとは多少違いはありますが。Siriは、Google(グーグル)の機能の一つであるGoogle Nowが成功した後、同じように提案や予定のアラームをユーザーに送ってくれるようになりました。ただアプリのアクセス許可をちゃんと一つひとつ確認してくれるiOSの手法の方がベターでしたね。だからか、AndroidもOS Mashmallowがリリースされたタイミングで同じ仕様に変えちゃいました。つまりApple(アップル)が音声アシスタントという分野において他を打ち負かしたと言ってもいいでしょう。

と、挙げていけばキリがない。ここからは、iOSにあってAndroidにないもの、AndroidにあってiOSにないものについてのお話です。6つの代表的な相違点についてご紹介です!

1)デフォルトのアプリ(Android)

初代iPhoneが発表されてから10年が経ちまして、それでもなお、ユーザーは未だにリンクをSafari以外のアプリでは開くことができません。メールアプリも、写真アプリもいっしょです。デフォルトの各アプリが端末上で力を握っています。その間にもAndroidの方は、デフォルトのブラウザアプリ、SMSクライアント、そのほか全てのアプリを切り替えることができちゃいます。

現時点で、Appleがサードパーティー製アプリにiOS上で力を与えることはなさそうですが、もちろん、代替アプリを使って少し回り道をするという方法は残されています。たとえば、Google関連アプリ上であれば、Chromeのように同じく他のGoogle関連アプリを立ち上げてくれますよね。

2)Spotlight(iOS)

Googleは検索という機能に関してはもはや王様なのにもかかわらず、iOSのSpotlight検索がAndroidのどのアプリよりも最強であるというのには少し驚きます。キーワードを入れるとスッとブラウザや、連絡先、位置情報、端末上のファイルの中から結果を拾ってきてくれますからね。Googleも少しずつ良くはなってきているのですが、まだこの域には達していません。

それに、Appleは「Universal Search」という、Samsung(サムスン)との間で起こった訴訟問題で大活躍した特許(武器)がありますから。もしかしたらそのせいもあってGoogleがなかなか先へ進めないのかもしれませんね。

3)ランチャーアプリ(Android)

Android端末であれば、ランチャーアプリを使っていくらでもインターフェイスをカスタマイズできちゃいます。一方でiOSユーザーは未だにいつも碁盤目のように並べられたアプリのアイコンを毎日眺めなくてはいけません。

あ、AndroidならあえてそんなiOS風のホーム画面に変えることもできちゃいますよ。お求めならば。

4)一貫性(iOS)

たとえAppleが独自のソフトウェアとハードウェアに執着しすぎているとしても、それが端末とプラットフォームの完璧なる統合を実現させてくれているというのは事実です。これに関してはGoogleの方はすぐに太刀打ちできません。

最近では、最新のOSを積んでいればiPhone、MacBook間でコピー&ペーストもできちゃうんですよ?これがまた便利なんだ...。

5)スマートロック解除(Android)

ロック画面のPINコードや指紋認証ロックは、自分のスマホを守る上では必要不可欠であり、任意にしておくべきではありません...本当はね。しかしタイミングや場所によっては、セキュリティ面よりも快適さを求めることもあるでしょう!そこでAndroidがiOSより一歩先に行っています。(少なくとも次期iPhoneが登場するまでは)

Androidの設定画面で、「セキュリティー」の箇所から「スマートロック」へ進むと、特定の場所や、特定の端末との連携、特定の顔、声、もしくはあなたのスマホが手元にあるという事実に応じてPINコードをオフにするような設定ができるんです。スマァーッットゥッ!

6)iMessage(iOS)

iMessageは、必ずしもPhoneユーザー全ての人にとって最適なメッセージアプリとまでは言えませんが、Apple製品間であれば会話記録を全て同期してくれる素晴らしい機能が搭載されています。データの暗号化もアプリ内で行なわれていますし、昨年iMessage専用ストアが公開されたおかげで、いろいろ賑わってきています。

それに対して長い間、GoogleハングアウトがAndroidにおける対抗馬だったのですが、今やAlloがGoogleハングアウトに取って代わる存在になりました。ちなみにAlloは今のところモバイルのみに対応、SMSには未対応、終端間暗号化にもデフォルトでは未対応と、まだまだ未熟感が否めません。Google Assistantも搭載されていて、ポテンシャルはあるんですけどねぇ。あとAndroidも遅かれ早かれ、Android上でiMessageが使えるように方向転換してくるんじゃないでしょうか。

こうズラッと眺めてみると、実はまだまだ微妙に両者違いが残っているんですねぇ。「良いところをドンドン真似して!」とも言いたいところですが、そうなるといよいよ見分けがつかなくなるので、いい塩梅で独自路線を突っ走って欲しいのが私の正直な感想です...。

スティーブ・ジョブズはiPhoneに「戻る」ボタンを搭載したかった

Image: Gizmodo US
David Nield - Gizmodo US[原文
(Doga)


【大きな画像や動画はこちら】


(出典 news.nicovideo.jp)


<このニュースへのネットの反応>

【iOSにあってAndroidにないもの。AndroidにあってiOSにないもの。】の続きを読む